訪問看護師の研修のいろいろ

訪問看護師も各種研修が必須となります

在宅で暮らす利用者さんが増えるにつれて訪問看護師の需要もつねに増え続けています。また現在では病院、とくに第三次救急や急性期ベッドの入院期間がどんどん短くなっています。そのためこれまでなら在宅で療養しなかったような人も自宅で生活するようになりました。利用者さんの重症度にあわせて訪問看護師の仕事もこれまで以上のスキルアップが求められています。

看護師の仕事に研修はつきものですが、訪問看護師も同じです。訪問看護師の研修はそれぞれの訪問看護ステーションでおこなわれます。またステーションの規模が小さくて研修が十分できない場合は、都道府県の看護協会や日本訪問看護振興財団、全国区訪問看護事業協会などの研修制度を利用することもあります。

都道府県の看護協会がおこなう「訪問看護師養成講習会」では、実習をふくむ165時間の研修が用意されています。この研修では訪問看護に関する制度や法的知識などもカリキュラムに含めていますので、実際の手技や基礎知識以外にも広範囲を学ぶことができます。また最近では訪問看護の利用者が高齢者だけでなく、小児や障害者にまで広がっていますので、さまざまな疾患のある在宅利用者さんの看護についても勉強します。それ以外に特別なスキルを学びたい場合は、専門研修を受けることも可能です。

また病棟勤務の経験なしで新卒から訪問看護師になる人もいます。新卒からすぐに訪問看護師になるケースは多くありませんが、その場合には臨床経験の不足を補う意味で、OJT(オン ザ ジョブトレーニング、企業内教育訓練)という方法をとることが多いです。

これは実際の訪問看護業務に同行して先輩看護師(フォローナース)の仕事を見ながらさまざまな業務内容を現場で覚えていく研修です。具体的には、まず書面でかかりつけ医から指示されたことや家族構成などをアセスメントし、ケア内容を把握してから先輩看護師に同行します。現場では手技のやり方を見ながら、具体的な指導を受けていきます。覚えることはテクニックばかりではありません。利用者さんへの声かけの仕方、家族から相談を受けたときの受け答えの仕方などといったコミュニケーションの取り方も大事な仕事です。

利用者さん宅でのケア物品の準備や片づけ、急変時の対応などまでを覚えたらいよいよ先輩看護師に見守られながら、実際にケアをしていきます。注意点などは後から指導をしてもらいます。こういった同行訪問で一通りのケアができて初めて、1人で利用者さん宅へ行けるようになるのです。いってみれば、最初の基礎研修が終了し訪問看護師として独り立ちしたことになります。

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