訪問看護師の勤務時間と1日のスケジュール


病院や施設で勤務しない形の看護師、それが訪問看護師です。いわば新しい形態の看護業務で、看護師にとっては第三の働き場所となりつつあります。

訪問看護師がこれほど注目されるには、理由があります。病棟勤務では夜勤やシフトなど体力的に厳しいという現実問題に加えて、出産や育児のためにフルタイムでは働けない看護師がいるからです。訪問看護師は基本的には夜勤なしの日勤のみ、また休日が土日祝日など固定されているので、家族がいる看護師には非常に働きやすい職場です。

そのため訪問看護師の大部分は、病院などからの転職組が占めています。パートでも働けるというのが訪問看護師最大のメリットでしょう。パートの場合、お給料は時給換算になり時給以外にも一件ごとに加算がある場合があります。これは移動について支払われるもので、訪問看護師の仕事には利用者さん宅での看護業務、ケアのほかに「移動時間」というものがあらかじめ含まれているというのがよくわかります。

訪問看護師の1日の流れをおおまかに見てみましょう。

まず朝は訪問看護ステーションに出勤します。そこでミーティングと申し送りをおこないます。その後、利用者さん宅へむかい看護業務をこなします。たいていの場合、1日の平均訪問件数は4~5件、ケア時間は1件当たり30分~60分です。午前中に2件、午後に2件まわって、夕方には訪問看護ステーションへかえります。ここで記録をし、報告を済ませて仕事が終わります。だいたい18時で終了というのが流れです。

訪問看護師の仕事は夜勤がありません。しかし、最近では利用者さんが重症化している事もあって、ほとんどのステーションではオンコール制というシステムをとっています。これはステーションから看護師に携帯電話が渡され、夜のあいだの利用者さんからのコールに応じるというものです。いわば電話当番制で、ステーションに所属する訪問看護師が順番に担当していきます。夜間の電話内容はさまざまで、利用者さんの家族から「これはこうやっていいのか」という手技の確認から、利用者さん自身が異変を知らせるものまであります。緊急の場合は訪問看護師自身が利用者さん宅へ出向き、状態に応じてかかりつけ医に連絡をするなどの対応をします。

基本的に、訪問看護師の勤務時間はフルタイム看護師よりも短くなっています。また週に1回のパートでも求人があるため、非常勤の割合が非常に多いです。実際に働いている看護師は30代から40代の家庭のある人がほとんどで、看護師経験は10年以上あります。

ただし非常勤になると勤務時間は短くなりますが、夜勤がないために手当がつかず、またこれまでの病棟でのスキルがお給料へ十分反映されない面があります。そのため病棟勤務のころより収入が下がることもあり得ます。

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