訪問看護師の求人について


訪問看護師の求人について
参照:
日本看護協会/http://nintei.nurse.or.jp/
人事院/http://www.jinji.go.jp/toukei/0311_minkankyuuyo/minkankyuuyo.htm

1)求人の現状

看護師不足が問題視されて久しいですが、その中でも、特に現在人材不足が深刻なのが訪問看護に従事する看護師です。おそらく、求人誌や求人サイト等を眺めたことがある人であれば、訪問看護師の求人を複数見たことがあるのではないでしょうか。

訪問看護事業所は、病院等の他施設と比較するとやや開業しやすい条件となっているため、個人で経営しているような小規模な事業所も多く、様々な事業形態が見受けられます。

日本看護協会がまとめた資料によると、7割のステーションで求人募集をしているというデータがあり、どの施設も慢性的に人材が不足しています。また、訪問看護業界全体でみた離職率は約15%であり、これは病院と比較すると多いことから、人材がなかなか定着しないことを示しています。

なぜ人材の確保が難しいのでしょうか。それには訪問看護が抱える要因がいくつか考えられます。

2)課題

まず、人材に関する問題の要因として処遇の悪さが考えられます。人事院「職種別民間給与実態調査」をみると、看護職種の給与水準は、全体的に他の医療関連職種と比較して低い水準にあります。さらに、看護職同士を比較すると、病院勤務の看護職員よりも訪問看護師の平均給与は数万円ほど低いのです。

つづいて、新人看護職員の研修体制の未整備が問題として挙げられます。訪問看護は主に1人で居宅を訪問してケアを実施しますが、人材が確保されていないため、充分な研修期間を設けることができず、わずか数回の同行訪問の後、1人で訪問する場合が多いそうです。また、新人講習会や技術指導等の機会を整備して実施している施設は、訪問看護業界全体の半数に満たないというデータがあります。

そして、勤務体制の実態として、夜間・休日の待機に関する問題があります。看護職員の人数によっても大きく異なりますが、事業所が小規模あればあるほど待機担当の日数は増加します。看護師が2~3人の規模の事業所の場合、職員一人あたりの夜間・休日待機日数は平均15日であり、非常に高い負担であると考えられます。

3)雇用要件

このように、様々な課題があり、訪問看護の分野は慢性的な人員不足に陥っています。数多くの求人の中には、給与や福利厚生等の待遇が充実していても、少人数の看護師で多忙を極めていたり、教育制度が整備されておらず、必要とされるスキル習得は本人次第となっていたりして、結果として続けられなくなる場合があります。

求人情報を確認する際には、通勤地や給与等の基本的な情報を確認することは大切です。しかし、その事業所の運営状況等、実際の職場環境に関する情報についても、同様に確認することが大切となってきています。

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